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トーマス・トゥヘルが監督に就任後、快進撃を続けるチェルシー。ランパード政権では不安定だった守備は組織的になり、磐石なものとなりました。堅守を誇るチェルシーを、現在中位に位置するアストン・ヴィラがホームで迎えうちます。
チェルシーは直近では、得点数・失点数共にトップを走る首位シティにも勝利をもぎ取っています。リーグ優勝の可能性は残されていませんが、CL決勝を控えているので、勝って決勝のシティ戦への弾みをつけたいところです。一方のアストン・ヴィラは、残りの試合数と勝ち点から、タイトル争いにも残留争いにも絡みませんが、残されたコンペティションはプレミアリーグのみです。来シーズンを好調で迎えるためにも、最終節のチェルシー戦には気合が入っていることでしょう。
堅守速攻が得意の両者において、カウンターの最後の決めてとなるストライカーが決定機を作る鍵になります。
両者のチーム状況と合わせて比較していきましょう。
プレミアリーグ開幕直後は首位争いを演じていたチームも、現在は中位に甘んじています。昨シーズンは残留争いをしていたとはいえ、序盤の成績を考えると物足りなく感じてしまいます。
特に終盤はグリーリッシュの不在もあり、勝ちきれない試合も多かったアストン・ヴィラ。チェルシー戦での救いは、出場停止処分から戻ってくるストライカーのワトキンスの存在でしょう。今シーズンはプレミアリーグ初挑戦ながら2桁得点を決めており、3月にはイングランド代表にも初招集されているなど飛躍のシーズンとなっています。
リーグでもトップクラスのGKのマルティネスを要する守備陣がゴールを締め切り、ワトキンスがチェルシーゴールを脅かし続ければ勝機はあるはずです。
チェルシーはトゥヘルが監督として仕事を始めてから、見違えるほどに結果を残し続けています。安定さを欠いた守備を組織的に作り直し、ソリッドな守りでゴールに蓋をしています。
堅固な守備だけでなく、豊富なタレントによる高速カウンターの攻撃力は驚異的です。
特に以前は成績が振るわなかったティモ・ヴェルナーが、トゥヘル就任後に存在感を増し始めています。自慢のスピードを武器に、得点だけでなくアシストでも他の選手をサポートするので、アストン・ヴィラの守備陣はかき回されることになるでしょう。
ネックはリーグだけでなくFAカップやCLの決勝を残していることによる過密日程でしょう。うまくターンオーバーができるかが勝負です。
両者は昨年12月の対戦で、チェルシーのホームで相見えてます。勝ち点は並んでいましたが、アーセナルとのビッグロンドンダービーを落として失意の底にあったチェルシーと、2連勝中で勢いのあったアストン・ヴィラと、チーム状況はかなり違いました。
アストン・ヴィラはグリーリッシュを中心とした攻めでチェルシーゴールに迫りましたが、カンテが要所で潰して決定機を阻止し続けました。ジルーのゴールでチェルシーが先制するも、その後アストン・ヴィラに追いつかれ結果は引き分けに終わりました。
シーズン中盤で同じ勝ち点で低調だったチェルシーと好調だったアストン・ヴィラ。現在では、絶好調のチェルシーが勝ち点を10以上も上回っています。
では、過去の対戦成績ではどうなのでしょうか。アストン・ヴィラは過去10試合で8回敗北を喫していて、チェルシーに最後に勝ったのは2014年と、7年も前のことです。対戦成績からもわかるようにチェルシーが圧倒的に優位に立っています。
目指すタイトルがなく、勝利への渇望が弱いアストン・ヴィラ。比べて監督交代以降絶好調を維持し、直後にあるCL優勝というタイトルを目指しているチェルシーに軍配が上がる可能性は高いでしょう。
勝利がほしいという点では、両者ともに共通していますが、その熱量の違いは試合に現れるはずです。直近でCL優勝という目標があるチェルシーにとっては、勝って決勝を迎えるのと負けて迎えるのとでは、気持ちの面で大きく差が出るので、勝利のために全力で取り組むはずです。
対照的に、アストン・ヴィラはホーム最終戦で勝ちたいという気持ちはあるでしょうが、降格争いやトップ4争いにも絡まないため、この試合に臨むモチベーションはチェルシーより低いでしょう。
ましてや強豪チームをなぎ倒し絶好調のチェルシーと、エースを欠き低調なアストン・ヴィラの試合なので、チェルシー優勢は間違いありません。
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